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夜型の生活・不規則な睡眠・夜勤が妊活に影響することが、近年の研究で明らかになっています。体内時計(サーカディアンリズム)の乱れが、卵子の質・排卵・ホルモン分泌に与える影響を解説します。
サーカディアンリズムとは何か
サーカディアンリズムとは、約24時間周期で繰り返される体の生理的リズムです。体温・血圧・ホルモン分泌・代謝・免疫機能のすべてが、このリズムに沿って調節されています。2017年のノーベル生理学・医学賞は、サーカディアンリズムを制御する分子メカニズムの解明に贈られており、体内時計の重要性が科学的に認められています。
サーカディアンリズムと生殖ホルモンの関係
LH(黄体形成ホルモン)のサージ(急激な上昇)は、体内時計の制御を受けています。排卵を引き起こすLHサージは、朝の特定の時間帯に起きやすいことが知られています。体内時計が乱れると、このLHサージのタイミングが不規則になり、排卵が乱れます。メラトニンは体内時計の調節に関与するホルモンであり、同時に卵子の酸化ストレスを防ぐ抗酸化物質としても機能します。夜間の光への暴露でメラトニン分泌が抑制されると、卵子の保護機能が低下します。
夜勤・交代勤務が妊活に影響するデータ
夜勤・交代勤務をしている女性は、日勤のみの女性と比べて月経不順・不妊のリスクが高いという研究があります。看護師を対象にした研究では、夜勤頻度が高いほど妊娠までの期間が延長する傾向が示されています。体外受精の結果においても、睡眠の質が低い女性では採卵数・受精率・妊娠率が低下するという報告があります。
体内時計を整えるための具体的な方法
起床時間を毎日同じにすることが最も重要です。週末の寝坊が体内時計を2〜3時間ずらすことが研究で示されています。起床後30分以内に自然光を浴びることで、体内時計がリセットされます。就寝時間より起床時間の固定を優先してください。夜10時以降の強い光・スマートフォンの使用を控えることで、メラトニン分泌を妨げません。食事のタイミングも体内時計に影響します。朝食を抜かない・夜遅い食事を避けることが、体内時計の安定につながります。
夜型生活を変えられない場合
仕事の都合で夜型を変えられない場合でも、できる範囲での対策があります。夜勤明けは遮光カーテンで暗い環境を作り、できるだけ連続した睡眠を確保してください。夜勤の日は特に抗酸化サプリ(メラトニン・ビタミンE・CoQ10)の摂取を意識することで、体内時計の乱れによる卵子へのダメージを軽減できます。
施術と体内時計の関係
心和の施術では、自律神経の調整を通じて体内時計のリズムを整えることを目標のひとつにしています。副交感神経が適切に機能することで、夜間のメラトニン分泌が促進されます。施術後に「その夜は深く眠れた」という報告が多い理由のひとつは、自律神経のリセットが体内時計に働きかけるからです。
「また生理が来た」で終わらせない選択肢があります。